スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【第三文明展参加】

1985年


 絵の友だちから「第三文明展」への出品のさそいがあり私は一大決心し、絵の制作をするためにボランティアさんの協力を求めました。

 一般公募展では大作が主流、美術館の壁面を所せましとかざられています。
大画面であればあるほど、圧倒される迫力とその画面の世界へと投影されていく感じがします。そこで私は冒頭に一大決心と書きましたが、思いきって大画面のキャンバスに挑戦することにしました。
潮出版主催の公募展で、第17回公募は12月中旬ごろだったと思います。私は秋口から準備を進めて来ました。〆切り間際の12月は夕方すぎまで制作していて手のかじかむ中で仕上げていたように思います。

 何より、今までに書いたこともない大きさだけに圧倒されるばかりで、このF150号(畳3畳分)をどう描いてよいものか悩むばかりでした。養護学校のフロアを制作場所に提供して頂いたり、時には美術部の廊下。時に風呂場と学生の邪魔にならないよう、使わせていただきました。

 キャンバスは新宿にある「世界堂」より、須藤さんが当時車がなかったので電車で木枠と布を購入して頂けました。かなり他のお客さんとの手前、大変だったと思います。長身だった須藤さんにお願いできたのはとても幸運でした。
そして次にキャンバス張りの工程ですが絵の学校でお世話になっていた山田さんにお願いし、本職でもある山田さんに申し訳なかったのですが、本職の人でなければうまく張れないこともあり、頼みました。
ピーンと張られたキャンバスはとても美しく、真新しいキャンバスに何を描こうかとワクワクする思いでした。

 デッサンをし、それをキャンバスにうつす。
1㎝角の角材を使い、その先に筆を固定させて全体の輪郭をとった。
右や左にと手を伸ばしてもまだ届かない。
そんな時迷う。
自分が立てるわけでもなくなかなかバランスがとれない。
この時鏡を使い、1m四方の机のうえに車イスごと私をのせてもらい、鏡にうつる全体像や位置関係を鏡を見ながら描いてみました。

 お手伝いしてくれた方は養護学校の先生方で清水先生が他の方に声をかけて下さり、放課後手があいている先生方が介助して下さって、本当に助かりました。
丁度最後にさしかかった頃、人物の目を入れる時、なかなか気持ちが定まらず入れることが出来ませんでした。新聞配達の目黒さんや成田さんが手伝いに来てくれて、最後、一魂を入れました。
※その時の様子を当時の自治会で発行していた「志向」に記事をのせていた。(後日談記載)

 この絵は皆さんの真心の思いとお手伝いに支えられ、完成させることができました。
上野の東京美術館へ提出し見ごと入選することができましたこと心より感謝致します。
初めての挑戦、また一つやり切ることができました。
ありがとうございました。

【手紙】

異国の砂

 越川美佐子さま
明けましておめでとう!お元気ですか。

 去年ハガキをもらって返事を書こうと思いながら、ついつい一日のばしになってしまいました・・・・ごめんなさい。
 同封のブレスレット、クリスマスプレゼントのはずだったのに・・・・気に入ったら使って下さい。

 第三文明展、行ってきました。
 1階をぐるっとまわってもなかなか美佐子ちゃんの絵がないので、場所を間違えたのかと思ってしまいました。そして・・・・驚きました。

 とっても大きな作品だったから・・・・そしてそして暗い色調を見たときやっぱり美佐子ちゃんだって安心したりして・・・・。

 「異国の砂」・・・・私には絵をみる目がないので美佐子ちゃんの言おうとしたこと半分もわからなかったかも知れないけど、久しぶりの美佐子ちゃんの絵を見て何だかとっても懐かしくて嬉しかった・・・・本当に懐かしかったんです。

 夏のスクーリングで共同生活したのはもう3年前のことになってしまったんですね。

 山田さんどうしているのかな?

 銀座の展覧会行けなかったけど美佐子ちゃんの絵を見て“美術”にめぐり逢えた美佐子ちゃんをうらやましく思ってしまいました。っていうかめぐり逢えたのではなく、努力に脱帽しなくてはいけないんですよね。

 私なんてほんと何にもないもの。何をやっても駄目で、すぐ投げ出してしまうので、
 結局何にも残っていいない・・・。

 OLになって2年・・・・外回りの仕事なので嫌いな人とも営業スマイルで接することだけはうまくなったみたいだけど、この仕事が本当に自分に適しているか疑問です・・・・。

 友達はどんどん結婚していくし・・・・でも恵さんのように最終的に幸せになればいいや!って自分を励ましてます。

 私は変わりたいと思ってるのに変わってないですョ。美佐子ちゃんは・・・・変わっただろうな。





続きを読む

スポンサーサイト

テーマ : 絵画
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

misako.k

Author:misako.k
進行性筋ジストロフィーのため、入院生活を続けながら、約20年、絵に取り組み、定期的に個展も開催。手を上げるのも不自由、絵筆を持つのも体力がいるが、ボランティアに助けられ、1メートル以上の長い棒の先に筆をとりつけ150号以上の大作も仕上げてきた。現在は呼吸や弱視も弱いため中作品以下が多いが、ブログやホームページを通して交流を広げたいと意欲を燃やしている。妹(越川清美)はCG作品や手芸が得意。筋ジストロフィーで一緒に病院で暮らし、毎年障害者絵画展に出品している。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。